薬味や香りづけの食材としておなじみの「生姜(ショウガ)」ですが、その原産地は熱帯アジア〜インド地方です。インドでは紀元前から薬用として用いられ、日本には3世紀頃に中国から伝わったと言われています。
生姜に含まれる辛味成分の一つである「ジンゲロール」には新陳代謝を活発にする他、血行を促進して身体を温めたり、発汗を高める働きがあります。そのため、伝来した当時は、食品よりは薬として利用されていたようです。また、いわゆる「ガリ」としてお寿司の付け合わせに添えられているのは、生姜の強い殺菌効果で中毒を防ぐための先人の智恵といえるでしょう。
特に中国では不可欠の食材とされ、漢方薬の世界でも、生で用いるのはもちろん、乾燥させた生姜は風邪や冷え症、食欲不振の改善などに処方され、漢方素材の約50%を占めるほど多用されています。また、最新の研究によると、生姜の香り成分にも、アロマテラピー的に優れた作用があることが分かってきました。